
既存規格では対応しきれなかった"わずかなズレを解消するパイプ固定具、"防振樹脂パイプクランプシリーズ を正式展開します
本シリーズは、1mm刻みを含む全56サイズを展開し、手仕上げによって高いフィット精度を実現。さらに、0.5mm単位の微調整や付属パーツの加工など、受注加工体制だからこそできる細かな要望にも対応しています。
開発背景
きっかけは、配管用途に限らないパイプや棒を固定する関連製品のレビュー調査でした。
市場には主用途のみに最適化された製品が多いため、
- 別の用途に使ったらサイズが合わなかった
- 加工してなんとか使った
など、メーカーが想定していない用途ではわずかなズレへの不満が見受けられました。純正の固定パーツが単体販売されていないケースも多く、半ばフィット感に妥協して使用せざるを得ないユーザーの姿に、既存規格の隙間と確かなニーズを感じました。
当社は、近いサイズで済ませるのではなく、用途に合った適切な1つを選べることを目指し、独自のサイズ体系を持った製品シリーズを開発。約2年間の先行販売を通じて改善を重ね、今回の正式展開を迎えることとなりました。
防振樹脂パイプクランプシリーズ一覧

- 防振樹脂パイプクランプ
- 防振樹脂パイプクランプ マウント付
- 防振樹脂パイプクランプ ブラケットセット
- 防振樹脂パイプクランプ T字ブラケット付
- 防振樹脂ダブルパイプクランプ ブラケットセット
- 防振樹脂ダブルパイプクランプ スペーサーセット
付属パーツとの組み合わせによって、幅広い固定シーンに対応します。
シリーズの特徴
①1mm刻みを含む全56サイズに対応


繰り返し検証を重ね、現在は8mm~100mmまでの全56サイズ※ をラインナップ。需要の高い小〜中径帯は1mm刻みの細かなサイズ体系で、規格外の対象物にも適合しやすくなっています。
※付属パーツの仕様から、一部商品のみ46サイズ(〜54mm)となります。
②"人の手"によって品質と精度を両立


従来は床下配管など目に見えない場所での使用が中心で、外観品質が重視されにくい側面がありましたが、1年以上もの期間をかけて、ほぼ全ての金型改修を実施。お客様のレビューや使い方を参考に、製品構造の調整にも取り組みました。
並行して、全ての製造工程を見直し、品質基準を再設計。自動化が難しい構造のため、1点ずつ丁寧に時間をかけて成形する方法にシフトチェンジしました。
さらに、手仕上げによる接着や調整工程における改良を重ねてきたことで、ノイズの少ない外観品質と高い固定精度を実現しています。
③即納型の受注加工体制を構築


まるでセミオーダーのような豊富なバリエーションを展開しながらも、基本即日出荷というスピーディーな発送体制を整えています。
より微細なサイズに合わせられるよう0.5mm単位での微調整や、すぐに現場で施工に取りかかれるよう付属パーツの切断・接着といった、個別のニーズに合わせた対応も承っています。
今後の展開
- 専門外のユーザーでもわかりやすいデジタルカタログ
- サイズやパーツ構成の組み合わせを再現した可変型のCAD/3Dデータ
など、より安心して製品を使用いただけるよう整備を進めていきます。
担当者コメント
現在当社は、設立50年に向けた"第二創業"として様々な取り組みを進めています。このプロジェクトには、これまで町工場として受託製造中心で取り組んできたビジネスモデルを見直し、使い手の小さな困りごとに徹底して向き合うメーカーに生まれ変わる決意を込めています。
今後は、本シリーズを主軸とし、既存の代替品に満足できなかったユーザーへ"確信の持てる選択肢"を提供していきます。この小さなパーツが、使い手のアイデアをつなぎ、多様な固定を支える土台になることを願っています。
取締役COO 倉澤