樹脂パイプクランプの使い方|正しいサイズ選定から固定方法までを解説

樹脂パイプクランプ は、金属製クランプのように本体同士が密着する構造ではなく、他パーツと組み合わせて使用する設計のため、隙間(クリアランス)が確保される構造となっています。また防振タイプは、サイズ選定や締め方を正しく理解して使用することで、ズレや振動を抑えた安定した固定が可能になります。本記事では、樹脂パイプクランプの基本的な構造と正しい使い方を解説します。

この記事でわかること

  • 樹脂パイプクランプの基本構造
  • 取り付け後に、隙間が確保される理由
  • 正しい締め方と注意点
  • 保持力を調整したい場合の考え方

樹脂パイプクランプの基本構造

樹脂パイプクランプは、ボルト・ナットで締結した際に、10mmの隙間(クリアランス)が平行に確保される構造になっています。これは、樹脂ブラケットや樹脂T字ブラケットなどの付属パーツを挟み込んで使用するためのスペースです。そのため、ボルト・ナットを締め込んだ際に、両側が密着する構造ではありません。

標準タイプと防振タイプの違い

樹脂パイプクランプ(標準タイプ)

樹脂パイプクランプ 黒 標準タイプ 代表サイズ 正面
  • 防振ゴムなし
  • 基本的な支持や保持用途向け
  • ゴムによる滑り止め効果はありません


防振樹脂パイプクランプ(防振タイプ)

防振樹脂パイプクランプ 黒 防振タイプ 代表サイズ 正面
  • 内側に筋入りの防振ゴムを接着した構造
  • 対象物とのフィット性が高く、ズレや振動を抑えやすい
  • 対応径の微調整が可能(0.5mm単位)


正しい取り付け手順(基本)

1. 対象物の外径を計測し、適切な対応径の商品を選ぶ

ノギスでパイプの外径をは計測する様子

2. 対象物に挟み込むように取り付ける

防振樹脂パイプクランプをパイプの途中から挟み込んで固定する様子

3. 平座金(ワッシャー)を両外側に挟んで、ボルト・ナットを手で締める

防振樹脂パイプクランプをボルト・ナットで締結する様子

4. ガタつきがないことを確認する

防振樹脂パイプクランプとパイプのガタつきがないことを確認する様子

※平座金は陥没防止と安定使用のため、必ず両外側に挟んで取り付けてください。

※工具による過度な本締めは推奨していません。

5. 完成

防振樹脂パイプクランプを正常な状態でパイプに固定した様子

よりしっかり固定したい場合の調整方法

平座金を挟んでパイプをより強固に固定した防振パイプクランプ

振動が出やすい環境で使用したい場合や、より保持感を高めたい場合には、平座金やカラーなどを 合計10mm厚 程度、間に挟んだ状態での取り付けも推奨しています。クランプ本体の柔軟性を抑えられるため、より強固な固定が可能です。

まとめ

樹脂パイプクランプは、 構造上10mmの隙間が確保されるため、この点を活かしてご活用ください。工具不要で、十分な固定ができるよう設計していますので、過度な負荷をかけずにご使用ください。

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