樹脂パイプクランプのサイズ選定ガイド|パイプの外径を基準とした選び方

当社の樹脂パイプクランプは、マウントやブラケットなど、複数のパーツを組み合わせたセット商品もあるため、サイズがわずかに異なるだけでも、締結状態に大きく影響します。このページでは、樹脂パイプクランプの構造的な特徴を踏まえたうえで、適切なサイズ選びの考え方を解説します。

この記事でわかること

  • 当社商品のサイズ表記、対応径 Øとは
  • 本体に刻印されている表記の位置づけ
  • 刻印と対応径が一致しない理由
  • サイズ選定を誤った場合の代表的な失敗例
  • 樹脂パイプクランプの正しい選び方

対応径とは?

パイプの外径に合わせた対応径の選定

対応径 Ø(mm)は、実際に取り付けられる対象物の外径(mm)を表しています。そのため、商品を選ぶ際に確認すべきなのは、配管規格やメーカー呼称の呼び径(A)ではなく、実寸の外径(mm)となります。

選定の基本手順

  1. 取り付ける対象物の外径を実測する
  2. 実測値に合う対応径の商品を選ぶ

詳細は、パイプ外径の測り方|ノギス・巻き尺によるサイズ確認方法を解説 をご確認ください。

なぜ呼び径ではなく対応径で選ぶのか

鋼管GP、塩ビ管VP、銅管CUの呼び径規格比較

配管用パイプで使用される呼び径(15A、20Aなど)は、管の種別によって実際の外径は異なります。そのため、呼び径(A)だけでは適切なサイズ選定ができないため、必ず実測した外径(mm)を基準に選定してください。

本体に刻印されたサイズ表記の見方

商品本体には、呼び径や近似サイズを示す刻印がある場合がありますが、これはあくまで補助的な情報です。実際の対応径と一致しない場合があるため、必ず商品ページの対応径 Ø(mm)を確認してください。


下記に、なぜ刻印が対応径と一致しない場合があるか解説します。

共通の金型で製造しているため

同じ15A刻印でも対応径が異なる樹脂パイプクランプの比較

品質維持と安定供給のため、一部、共通の金型を使用している商品があります。また、塩ビ管(VP)やガス管(GP)など、同じ呼び径でも管の種別によって外径が異なる場合があるため、刻印と対応径にズレが生じることがありますが、これは製品仕様によるものです。

防振タイプは構造上、ズレが生じるため

防振樹脂パイプクランプにおける刻印と対応径にズレが生じる例

防振タイプは、配管規格をベースとした標準タイプの樹脂パイプクランプの内側に防振ゴムを接着しています。そのため、すべての商品で本体刻印と対応径が一致しません。これは防振性能を確保するための仕様ですので、必ず対象物の外径(mm)をもとに選んでください。

樹脂パイプクランプの正しい選び方(まとめ)

  • 呼び径(A)では選ばない
  • 対象物の外径(mm)を実測する
  • 実測値に合う対応径 Ø(mm)の商品を選ぶ
  • 本体刻印は参考情報として見る

外径に対して、商品の対応径が小さい場合

パイプの外径に対してサイズの小さい樹脂パイプクランプの取付イメージ
上記は、対応径 Ø31mm の樹脂パイプクランプを、外径32mmのパイプに取り付けたイメージです。
  • クランプが十分に閉じず、ボルトの長さが不足する
  • マウントやブラケットなど他パーツを組み合わせられない
  • 過度な締め付けにより、クランプ本体の破損リスクが上がる

外径に対して、商品の対応径が大きい場合

パイプの外径に対してサイズの大きい樹脂パイプクランプの取付イメージ
上記は、対応径 Ø31mm の樹脂パイプクランプを、外径30mmのパイプに取り付けたイメージです。
  • クランプが過剰に閉じ、ボルト先端が飛び出る
  • 平座金が斜めに当たって、本体が凹みやすくなり、緩みの原因になる
  • マウントやブラケットなど他パーツを組み合わせるとゆるくなる

外径と商品の対応径が同じ場合

上記は、対応径 Ø31mm の樹脂パイプクランプを、外径31mmのパイプに取り付けたイメージです。
  • 約10mmの隙間が並行に確保される(全サイズ共通)
  • ボルトの先端部分の飛び出しが適度で安全
  • 平座金が水平に当たるため、本体の凹みが軽減され、緩みにくくなる
  • マウントやブラケットなど他パーツとしっかり適合する

まとめ

樹脂パイプクランプの選定で最も重要なのは、呼び径ではなく、実測した外径(mm)に合う対応径 Ø(mm)の商品を選ぶことです。パーツを組み合わせて使用する商品だからこそ、正確なサイズ選定が安全な使用につながります。

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