当社の 樹脂サドルバンド を選ぶときは、呼び径ではなく"対応径"を基準に選ぶことが重要です。メーカー呼称のサイズ表記だけで判断すると、取り付けできない、固定が甘い、破損するといったトラブルにつながる場合があります。
この記事では、 樹脂サドルバンド の正しいサイズ選定方法をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- なぜ外径に合わせた"対応径"で選ぶべきなのか
- 本体に刻印されたサイズ表記の見方
- 刻印と対応径が一致しない理由
- サイズ選定を間違えたときに起こりやすい不具合
- 防振樹脂サドルバンドを選ぶメリット
対応径とは?

対応径 Ø(mm)は、実際に取り付けられる対象物の外径(mm)を表しています。商品を選ぶ際に確認すべきなのは、配管規格やメーカー呼称の呼び径(A)ではなく、実寸の外径(mm)です。
選定の基本手順
- 取り付ける対象物の外径(mm)を実測する
- 外径の実測値に合う対応径(mm)の商品を選ぶ
この方法で選べば、固定力や安全性を確保しやすく、取り付け後のガタつきや無理な変形も防げます。
詳細は、パイプ外径の測り方|ノギス・巻き尺によるサイズ確認方法を解説 をご確認ください。
なぜ呼び径ではなく外径で選ぶのか

同じ呼び径でも材質や規格(塩ビ管、鋼管、銅管、電線管など)が違えば、実際の外径が異なるためです。呼び径(A)だけでは適切なサイズを決められないため、必ず実測した外径をもとに適切な対応径の商品を選定してください。
呼び径だけで選ぶと起こりやすい問題
- 対象物が収まらず、ビスが止められない
- 必要以上の力がかかって、商品が破損する
- 固定が緩くなって、すぐにズレが生じる
本体に刻印されたサイズ表記は選定基準ではない
当社の 樹脂サドルバンド の一部には本体に呼び径や近似の対応径を示す刻印がありますが、これはあくまで補助的な表示です。実際の対応径と一致しない場合があるため、必ず 商品ページ の対応径 Ø(mm)をご確認ください。
以下に、本体の刻印とサイズ表記(対応径)が一致しない理由を説明いたします。
共通の金型で製造しているため

安定供給と品質維持のため、一部のみ共通の金型で複数の対応径の商品を製造しています。そのため、本体の刻印や外観は同じでも、商品の対応径が異なる場合があります。
同一刻印の対応径
| 対応径 Ø(mm) | 本体の刻印 |
| 17.3・18・19 | なし |
| 20・22 | 15A |
| 22.2・23 | 20A |
| 41.3・42.7 | 42mm |
| 48・48.6 | 40A |
防振タイプは構造上、ズレが生じるため

防振樹脂サドルバンド は、標準タイプの樹脂サドルバンドの内径部分に防振ゴムを接着しています。そのため、すべての商品で本体の刻印と対応径は一致しません。これは防振性能を確保するための正しい仕様のため、必ず対象物の外径をもとに適切な対応径をお選びください。
樹脂サドルバンドの正しい選び方(まとめ)
- 呼び径(A)では選ばない
- 対象物の外径(mm)を実測する
- 実測の外径に合う対応径(mm)の商品を選ぶ
- 本体刻印は参考情報として見る
外径に対して、商品の対応径が小さい場合

- 対象物が入らない
- 樹脂サドルバンド台座が取り付けられない
- 固定用ネジを外向きに入れないとならない
- 無理に広げることで、変形や破損の原因になる
外径に対して、商品の対応径が大きい場合

上記は、対応径 Ø31mm の樹脂サドルバンドを、外径30mmのパイプに取り付けたイメージです。
- 対象物は入るものの、ズレが生じやすくなる
- 樹脂サドルバンド台座を取り付けると、かなりゆるい
- 締め付けながら取り付けられるが、固定用ネジを内向きに入れないとならない
外径と商品の対応径が同じ場合

上記は、対応径 Ø31mm の樹脂サドルバンドを、外径31mmのパイプに取り付けたイメージです。
- 対象物をしっかり挟み込みます
- 樹脂サドルバンド台座を自由に重ねて高さ調整ができる
- 固定用ネジを垂直に打ち込むことができる
防振タイプを選ぶメリット

標準タイプの 樹脂サドルバンド は全27サイズ展開ですが、防振タイプの 防振樹脂サドルバンド は全46サイズ展開で、より細かなサイズに対応しています。外径に個体差がある対象物や、強固に固定したい場合は、防振タイプをお求めください。
高さ調整が必要な場合は、樹脂サドルバンド台座を併用

取付面とのクリアランスを確保したい場合は、樹脂サドルバンド台座 を重ねることで、高さ調整が可能です。
- 対応径ごとに適合する台座番号(#)を確認する
- 必要な高さに合わせて、複数枚を重ねる
- 重ねる枚数に合わせて、十分な長さビスを使用する
失敗しないための最終チェックリスト
- 固定したい対象物の外径を実測したか
- 外径を基準に、適切な対応径の商品を選んだか
- 本体刻印だけで判断していないか
- 必要に応じて防振タイプも比較したか
- 高さ調整が必要なら適合する台座番号も確認したか
まとめ
樹脂サドルバンド の選定で最も重要なのは、呼び径ではなく"外径"に合わせて適切な"対応径"を選ぶことです。選定を誤ると、固定不足や破損の原因になるため、購入前に必ずチェックしてください。