パイプ外径の測り方|ノギス・巻き尺を使った正しいサイズ確認の方法

当社の樹脂サドルバンドや樹脂パイプクランプなどは、取り付ける対象物の外径(mm)に合わせて、適切な対応径 Ø(mm)の商品を選ぶ必要があります。そのため、正しいサイズを選ぶためには、まず外径を正確に測ることを推奨しています。このページでは、丸パイプを中心に、外径の測り方の基本をまとめています。

この記事でわかること

  • パイプ外径を正しく測るための基本的な考え方
  • ノギス、巻尺を使った外径の測り方
  • 円周から外径を算出する計算方法
  • 楕円パイプ、角パイプに取り付ける場合の注意点

外径と対応径の関係

当社商品のサイズ表記、対応径 Ø(mm)は、取り付ける対象物の外径(パイプや棒材などの外側の直径)を意味しています。対象物の外径と当社商品の対応径に差がある場合、次のような不具合が発生する可能性があります。

 

  • 固定力が不足する(防振・滑り止め効果が得られない)
  • キツくて入らず、取り付けられない

 

そのため、できる限り実測値に基づいた選定をおすすめします。

 

※呼び径(A)は配管規格上の呼称であり、外径とは一致しない場合が多くあります。呼び径と外径の関係は、別記事 パイプの呼び径とは?間違えやすい外径との違いをサイズ別に解説 で詳しくご紹介しています。

丸パイプの外径の測り方

ノギスで直接外径を測る方法(推奨)

ノギスを使ってパイプの外径を正確に測る

ノギスは最も正確に外径を測定できる工具です。精度を重視する場合は、ノギスの使用を推奨します。

 

  1. パイプ表面の汚れを軽く拭き取る
  2. ノギスのジョウをパイプの外側に軽く当てる
  3. 真円に近い箇所を選び、ジョウが隙間なく、きつすぎず当たる位置で固定する
  4. ノギスの目盛り(またはデジタル表示)を読み取る

巻尺で円周を計測して、外径を求める方法

丸パイプの外周の計測方法

巻き尺で円周を測ってから、計算で外径の近似値を算出できます。

 

  1. 巻尺をパイプに一周巻きつける
  2. 一周した位置で長さ(円周)を読み取る
  3. 計算式:円周(mm)÷3.14=外径の近似値

 

(計算例)

円周が85mmの場合:85÷3.14≒27.07mm

→対応径 Ø27mm(防振タイプ)もしくは Ø27.2mm(標準タイプ)の商品をご選択ください。

※計算結果は小数点第1位まで求め、四捨五入した値を基準にすると選定しやすくなります。

楕円パイプ・角パイプの場合の測り方

当社の樹脂サドルバンド・樹脂パイプクランプなどは、基本的には丸パイプを対象とした設計となっています。ただし、防振タイプの商品においては、楕円や角パイプに使用できるケースもあります。

楕円パイプの場合

ノギスで楕円パイプの長径を計測する様子
  1. 長径(長い方向)をノギスや定規などで計測
  2. 長径に合わせて対応径を選定

 

※長径が大きすぎるような楕円形状では、商品の接地面が不足し、十分な固定力が得られない場合があります。

角パイプの場合

ノギスを使って角パイプの対角線の計測方法
  1. 角パイプの対角線の長さ(mm)を計測する
  2. もしくは「一辺の長さ×1.41(√2)」で対角線の近似値を算出
  3. 対角線の長さから「2サイズダウン」した対応径を目安に選定

 

(計算例)一辺の長さが15mmの場合

15mm×1.41≒約21mm

→対応径 Ø19mmの商品が推奨となります。

測定値の誤差と許容範囲

パイプの外径は、メーカーや規格の違い、温度変化による膨張・収縮、塗装やテープ巻きの有無などで数値にバラつきが出る場合があります。

 

選定の目安

当社商品の対応径 Ø(mm)は、実測外径(mm)との差 ±0.3mm以内 を目安にお選びください。もし ±0.4mm以上の 差がある場合は、きつくて取り付けられなかったり、ズレが生じやすくなる場合があります。

また、防振タイプの商品については、0.5mm単位での対応径の調整が可能です。詳しくは 対応径調整の依頼方法(防振タイプ) の記事をご覧ください。

まとめ

  • 呼び径(A)ではなく、必ず実際の外径(mm)を確認してください。
  • 実際の外径(mm)をもとに、適切な対応径 Ø(mm)の商品を選んでください。

迷ったときは(お問い合わせ)

以下の情報をお知らせいただければ、当社からおすすめの対応径・商品をご提案いたします。

 

  • 対象物の外径(mm、可能であれば小数点第1位まで)
  • パイプの種類(例:塩ビ管、鋼管、他配管規格のパイプなど)
  • 取り付けたい場所(例:屋内、屋外、壁、天井など)
  • 想定される荷重、使用環境(例:振動の有無・屋外暴露など)

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