パイプの"呼び径"とは?間違えやすい"外径"との違いをサイズ別に解説

パイプを固定する商品の選定時に間違えやすいのは、"呼び径"と"外径"の違いです。本記事では、サイズ別に参考値を例に出しながら両者の違いを解説します。

この記事でわかること

  • 呼び径と外径の違い
  • 各種パイプの呼び径と外径の対応関係
  • 外径を基準に選ぶべき理由

"呼び径"とは?

塩ビ管や鋼管の呼び径を比較した画像

呼び径(A)は、主にパイプの"内径"を基準とした、配管規格上の呼称サイズです。あくまで呼称サイズであるため、パイプの種別によって表記方法の違いがあります。


・塩ビ管の場合

塩ビ管は、呼び径の前にVP(Vinyl Pipeの略)をつけて、後ろに"A"をつけない形が一般的です。


例:VP20、VP25


銅管も同様に、呼び径の前にCU(銅の元素記号)をつける形が一般的です。


・鋼管の場合

鋼管は、呼び径のみで表記されたり、呼び径の前にGP(Gas Pipeの略)をつけて表記される場合もあります。


例:20A もしくは GP20

 

"外径"とは?

VP20の外径を計測した画像

上記は、塩ビ管(VP20)の"外径"を計測した画像です。外径とは、パイプの"外側の直径寸法(mm)"を指します。一方、呼び径は"内側の直径寸法"である内径をベースとした規格上の呼称サイズであるため、外径と呼び径の数値が異なる場合が多くあります。



以下、パイプの種別ごとに、代表的な呼び径と外径の対応表を紹介します。

塩ビ管(VP)の呼び径と外径

VP25 塩ビ管の断面
呼び径 外径 適合商品
サドル クランプ
VP13 18mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

VP16 22mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

VP20 26mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

VP25 32mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

 

他サイズは、配管サイズ一覧|塩ビ管(VP)などの呼び径と実寸外径の早見表 をご覧ください。

鋼管(GP)の呼び径と外径

25A GP25 鋼管の断面
呼び径 外径 適合商品
サドル クランプ
10A 17.3mm

標準タイプ

防振タイプ

-

防振タイプ

15A 21.7mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

20A 27.2mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

25A 34.0mm

標準タイプ

防振タイプ

標準タイプ

防振タイプ

 

他サイズは、配管サイズ一覧|塩ビ管(VP)などの呼び径と実寸外径の早見表 をご覧ください。

なぜ、外径が重要なのか

一般的な配管規格では呼び径(A)が使われますが、当社の商品サイズはすべて実際の外径(mm)を基準とした"対応径 Ø(mm)"として表示しています。

そのため、呼び径のみを基準に商品を選ぶと、数ミリの差で入らない、またはゆるすぎるなど取付時に問題が発生する場合があります。

 

特に、当社の防振タイプの商品においては精密なサイズ設計を行っているため、 "±0.4mm以上の差" があると正常に取り付けられない場合もあります。そのため、呼び径ではなく、必ず実際の外径(mm)を必ずご確認ください。

失敗しないための確認ポイント

  • 呼び径だけで判断せず、ノギスや巻尺で外径を計測する
  • もし塗装や被覆がある場合は、その厚みを含めた外径を計測する
  • 実寸の外径をベースに、適切な対応径の商品を選ぶ

まとめ

呼び径は"内径"をベースとした配管規格上の呼称サイズのため、外径とは異なります。当社の商品選びに迷ったら、まずは"対象物の外径"を確認または計測してください。確実なパイプ固定をするためには、実寸外径に基づいた対応径の選定が重要です。

関連記事