塩ビ管の種類と違い|VP・VU・HIVPの特徴とパイプ固定具の選び方

塩ビ管には、VP管・VU管・HIVP管(HI管)など、用途に応じたさまざまな種類があります。見た目は似ていますが、それぞれ用途や性能が異なるため、使用環境に応じて適切な管種を選ぶことが重要です。この記事では、VP管・VU管・HIVP管の違いを比較表とともに分かりやすく解説し、それぞれの特徴や用途、さらに塩ビ管に適したパイプ固定具の選び方についても紹介します。塩ビ管の選定やパイプ固定具選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

VP・VU・HIVPの違い【早見表】

  • 給水、圧力配管 → VP管
  • 排水、通気配管 → VU管
  • 給水、寒冷地 → HIVP管

より詳しい違いは、以下の比較表・詳細をご覧ください。

VP・VU・HIVPの違い【比較表】

項目 VP管 VU管 HIVP管
主な用途 給水・圧力配管 排水・通気 給水・寒冷地
肉厚 厚い 薄い 厚い
耐衝撃性
コスト目安 標準 比較的安価 比較的高価
一般的な色 グレー グレー 濃い灰青色

VP管・VU管・HIVP管は、用途や性能が異なる代表的な塩ビ管です。それぞれの特徴や使用される場面を見ていきましょう。

VP管とは

VP50に樹脂サドルバンド 60mm グレーを取り付けた画像

VP管(硬質ポリ塩化ビニル管)は、給水設備や圧力がかかる配管で広く使用されている塩ビ管です。管内に水圧がかかることを前提として設計されているため、肉厚で強度が高く、住宅から工場まで幅広い設備で採用されています。給水配管をはじめ、屋内外の配管や設備配管など、耐久性が求められる用途で使用されることが多く、最も一般的な塩ビ管の一つです。

主な特徴

  • 肉厚で強度が高い
  • 圧力がかかる配管に使用できる
  • 給水設備を中心に幅広く使用されている
  • 一般的なカラー:グレー(メーカーによっては他カラーもあります)

主な用途

  • 給水設備
  • 給排水設備
  • 工場設備

VU管とは

VU50に樹脂サドルバンド 60mm グレーを取り付けた画像

VU管(一般用硬質ポリ塩化ビニル管)は、排水・通気用途を目的として設計された塩ビ管です。排水設備では給水設備のような高い圧力がかからないため、VP管より肉薄にすることで軽量化されており、施工性やコスト面に優れています。住宅や建築設備では排水管や通気管として広く使用されており、圧力のかからない排水・通気配管に適した塩ビ管です。

主な特徴

  • 軽量で施工しやすい
  • 排水・通気用途に適している
  • VP管より軽く扱いやすい
  • 一般的なカラー:グレー

主な用途

  • 排水設備
  • 雨水配管
  • 通気管
  • 雑排水設備

HIVP管(HI管)とは

HI20に樹脂サドルバンド 26mm ブラックを取り付けた画像

HIVP管(耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管)は、VP管をベースに耐衝撃性を向上させた塩ビ管です。"HI"は “High Impact” の略で、衝撃に強いことを表しています。寒冷地では、低温時の衝撃や凍結によって配管が破損することがあります。HIVP管はそのような環境でも割れにくいよう設計されており、寒冷地の給水設備や屋外設備など、耐衝撃性が求められる場所で採用されています。

主な特徴

  • 優れた耐衝撃性
  • 寒冷地でも割れにくい
  • 給水設備にも使用できる
  • 一般的な色は濃い灰青色

主な用途

  • 寒冷地の給水設備
  • 屋外配管
  • 衝撃を受けやすい設備
  • 凍結の恐れがある場所


ここからは、DIYや一般的な水回りではあまり見かけない、特殊な用途向けの塩ビ管をご紹介します。施工環境に合わせて、適切なパイプ固定具を選定するための参考にしてください。

HTVP管(HT管)とは

  • 耐熱性を高めた塩ビ管
  • 給湯配管など、高温の給排水用
  • 使用可能温度:90℃前後(通常のVP管は常温60℃以下を推奨)
  • 注意事項:高温環境下ではパイプ固定具自体の耐熱性もご確認ください
  • 一般的なカラー:赤茶色

耐火VP管とは

  • 耐火性能を持つ塩ビ管
  • 主に集合住宅やビル設備で使用されます
  • 一般的なカラー:緑色

よくある質問(FAQ)

Q. VP管とVU管の違いは何ですか?

最も大きな違いは用途です。VP管は給水や圧力配管、VU管は排水・通気配管に使用されます。また、VP管の方が肉厚で強度が高く設計されています。

Q. VP管とVU管の外径は同じですか?

はい。同じ呼び径であれば、VP管・VU管・HIVP管の外径は共通です。そのため、固定具も外径に合わせて選定します。

Q. HIVP管はどのような場所で使用されますか?

HIVP管は耐衝撃性に優れており、寒冷地や屋外配管、衝撃を受けやすい場所の給水設備などで使用されます。

Q. HTVP管はどのような用途に使用されますか?

HIVP管は耐熱性を高めた塩ビ管で、給湯配管や高温排水設備など、高温環境で使用されます。

Q. パイプ固定具はVP・VU・HIVPで共通して使用できますか?

呼び径が同じで外径が共通であれば、同じサイズの固定具を使用できます。固定具は管種ではなく、外径を基準に選ぶことが重要です。詳しくは パイプの"呼び径"とは?間違えやすい"外径"との違いをサイズ別に解説 をご確認ください。

Q. どのカラーのパイプ固定具を選ぶべきですか?

パイプ自体の色、または取り付ける壁(背景)の色に合わせるのがおすすめです。金属製ではなく、同系色のパイプ固定具を選ぶと施工後の見た目が自然に仕上がります。樹脂製パイプ固定具のメリット|金属製との違いと長期間美観を維持する理由 も併せてご確認ください。

まとめ

VP管・VU管・HIVP管は、見た目は似ていますが、それぞれ用途や性能が異なる塩ビ管です。配管を選ぶ際は、まず使用環境に合った管種を選ぶことが重要です。

  • 給水・圧力配管には、VP管
  • 排水・通気配管には、VU管
  • 寒冷地や耐衝撃性が必要な場所には、HIVP管

また、パイプ固定具は管の種別ではなく、パイプの外径に合わせて選ぶことで、VP管・VU管・HIVP管のいずれにも適切に使用できます。関連記事もあわせてご確認ください。

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